パルスジェネレータとは
What Is a Pulse Generator? From Basics to FPGA Implementation
English Summary
A pulse generator is a circuit that produces periodic digital signals (high/low transitions).
It is widely used in LED control, motor control, robotics, and timing generation.
While CPUs can generate pulses, FPGA-based designs offer:
- Much finer timing resolution (nanoseconds vs microseconds)
- True parallel control of hundreds of channels
- Large number of direct I/O signals
In this series, we will walk through the full development process of a multi-channel pulse generator, including HDL design, hardware implementation, and real-world debugging.
はじめに
パルスジェネレータとは、
一定のタイミングで「ON(High)」と「OFF(Low)」を繰り返す信号を出す装置です。
いわゆる「パルス信号(矩形波)」を生成する回路のことで、
見た目はシンプルですが、実はかなり多くの場面で使われています。

どんなところで使われるのか
パルス信号は、デジタル制御の基本です。
例えばこんな用途があります:
- LEDの点灯制御(大量のLEDを順番に光らせる)
- モーター制御(ステッピングモーターなど)
- ロボット制御(位置・タイミング制御)
- センサーの駆動や同期信号
- 通信タイミングの生成
普段はあまり意識されませんが、
「タイミングを作る」=パルスジェネレータの仕事です。
仕組みはシンプル
基本構成はとてもシンプルです。
- 一定周期でカウントする
- あるタイミングでHighにする
- 一定時間後にLowに戻す
これだけです。
ただし、実際の用途では、
- チャンネル数が多い(今回の例では400ch)
- タイミングがバラバラ
- ナノ秒単位の精度が必要
といった条件が加わるため、
一気に「実務レベルの設計」になります。
FPGAを使うメリット
パルスジェネレータはCPUでも作れますが、
FPGAを使うと一気に性能が変わります。
① 圧倒的な時間分解能
CPUの場合、制御できる時間精度はだいたい
マイクロ秒(10⁻⁶秒)オーダーです。
一方、FPGAではクロックに依存しますが、
- 100MHz → 10ns(10⁻⁸秒)
- 工夫すれば → 数ナノ秒(10⁻⁹秒)
といった精度で制御できます。
👉 3桁以上細かい制御が可能
② 同時並列制御
CPUは基本的に逐次処理ですが、
FPGAは完全並列です。
- 100ch
- 200ch
- 今回のように400ch
こういった出力も、
すべて同時に独立して動作させることができます。
③ I/O数が多い
FPGAは外部に直接出せる信号が多いのも特徴です。
- 数十本〜数百本のI/Oが使える
- 今回の設計では 400本の出力
👉 CPUではかなり厳しい領域
シンプルだけど奥が深い
パルスジェネレータは一見すると単純ですが、
- タイミング設計
- 同期制御
- リソース管理
- 実機デバッグ
など、FPGA設計のエッセンスが詰まっています。
このシリーズについて
このシリーズでは、
- 構想
- HDL設計(半日で基本形)
- 実装
- トラブル(ここ重要)
- 改善
まで、実際の開発の流れに沿って紹介していきます。
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