5cm Zynqボード開発 ―生成AIは補助にはなるが、まだ完全自動ではない
English Summary
Generative AI has improved rapidly and is beginning to play a useful role in schematic design.
KiCad is particularly interesting in this area because its schematic files are text-based and relatively easy for AI systems to read and analyze.
In my own experiments, AI has been able to understand schematic data surprisingly well. It can help with tasks such as:
- reviewing existing schematics
- suggesting circuit modifications
- finding alternative components
- checking datasheets
- confirming whether parts are still available
- identifying possible mistakes in the design
This can save a significant amount of time, especially when checking complex schematics or searching for suitable replacement parts.
However, fully automatic schematic design is still difficult.
AI often needs very detailed instructions about the intended behavior of the circuit, power configuration, signal connections, component selection, and design constraints. If the instructions are too vague, the result may look reasonable but still differ from what the designer actually wants.
For now, I see generative AI as a powerful design assistant rather than a complete replacement for the engineer.
Even just using AI for schematic review and error checking is already very valuable.
In the future, I expect AI to become capable of generating much larger parts of a schematic automatically. We are probably still in the early stages of that transition.
生成AIもかなり進歩してきていて、最近では回路図の設計にも少しずつ使えるようになってきました。
特にKiCadのようなオープンソースのCADは、回路図データそのものがテキスト形式で扱えるため、生成AIとの相性がかなり良いと感じています。
実際に回路図データを生成AIに読み込ませてみると、思った以上に内容を認識してくれます。
「ここをこう変えたい」
「この部品を別のものに置き換えたい」
といった指示をすると、回路図の内容を理解した上で、変更方法を提案してくれることもあります。
以前では考えにくかった使い方です。

部品選定や在庫確認まで手伝ってくれる
生成AIの便利なところは、回路図だけを見て終わりではないところです。
例えば、ある部品を変更したい場合に、
- 代替部品を探す
- データシートを確認する
- 必要な仕様を比較する
- 販売サイトを調べる
- 在庫があるか確認する
といった作業まで含めて手伝わせることができます。
回路設計では、
「この部品で本当にいいのか」
「現在購入できるのか」
という確認に意外と時間がかかります。
その部分をまとめて支援してくれるようになったのは、大きな進歩だと思います。
ただ、回路図を完全に任せるのはまだ難しい
一方で、回路図そのものを最初から最後まで生成AIに任せられるかというと、まだそこまでは来ていないと感じています。
実際に試してみると、かなり細かく指示を出さないと、こちらが意図した回路にならないことがあります。
例えば、
- どの機能を残すのか
- どの信号をどこへ接続するのか
- 電源条件をどうするのか
- どの部品を使うのか
- 既存回路のどこを再利用するのか
といった条件をかなり具体的に伝える必要があります。
指示が曖昧だと、それらしい回路は作ってくれても、実際にこちらが欲しいものとは違うことがあります。
このあたりは、まだ人間側の設計意図をかなり丁寧に伝える必要があります。
チェック用途だけでもかなり助かる
それでも、生成AIが回路図設計に役立たないということではありません。
むしろ現在かなり有効なのが、
回路図のチェック
です。
回路図というのは、作った本人が自分で確認していると、思い込みでミスを見落とすことがあります。
電源の接続ミス。
信号名の間違い。
ピン番号の勘違い。
必要な端子の接続忘れ。
こうしたものを別の視点からチェックしてもらえるだけでも、かなり助かります。
これまで回路図のチェックというのは、人に見てもらうか、自分で何度も確認するしかない分野でした。
そこに生成AIという新しい確認手段が加わったことは、時間短縮という意味でも大きいと思います。
将来は回路図も生成AIが書くようになるのか
今の段階では、
生成AIは設計者の代わりというより、強力な補助役
という位置付けが近いと思います。
回路図を読ませる。
変更案を考えさせる。
部品を調べてもらう。
データシートを確認してもらう。
回路図をチェックしてもらう。
こうした使い方なら、すでにかなり実用的です。
一方で、仕様だけ渡して、
「では回路図を完成させてください」
と完全に任せるには、まだ難しい部分があります。
ただ、この進歩の速さを見ていると、将来的には回路図を生成AIがかなりの部分まで作ってくれるようになる可能性は高いと思っています。
今はその途中段階なのかもしれません。
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